ニュース

春季キャンプコラム

TOP > 春季キャンプコラム

2025.02.14
注目のナックルボール
2月11日(火・祝)~2月13日(木)第3クール

第3クールは3日間。実戦は組まれなかったが、主力投手も参加しての投内連携や実戦を想定したケース打撃などが行われた。

コンタクト重視で

ようやく沖縄らしい暖かさになった第3クール初日の11日(火・祝)、前川がランチ特打を行った。柵越えは4本で「大きいのを打とうと思って大振りしていたら、詰まった打球が多く全然ダメだった」という反省から、その後のフリー打撃ではコンタクト中心に。「いい感じにヘッドも走った」といい、「コンタクトしないとヒットになる確率も少ない。まずは芯に強く当てることを意識している」と明かした。

「元々上半身が弱かったので、上半身を強くして体幹を強くしようと。その成果が出ている」と、このオフ4キロ増量。ただ、「スイングが鈍いと感じる時も多々あるし、もう少しスピードも出したい」と1、2キロ減らす予定だ。

高卒3年目だった昨季は、116試合に出場。飛躍のシーズンとなったが、「昨年以上に今年は自分にとって大事なシーズンだと思うので、死に物狂いでいきたい。シーズン通して出続けるような体力や技術をつけて、昨年よりすべてにおいて上回りたい」と外野のレギュラー獲りを狙う。

及川がブルペンで藤川監督とジェフ・ウィリアムス駐米スカウトから指導を受け、100球を投げ込んだ。ウィリアムス氏からは、現役時代の代名詞スライダーを伝授。「スライダーを投げる時に、右肩が上がってトップが上がり切らないから、去年は抜ける球が多かったと指摘された。勉強になった」と感謝し、「真っすぐとスライダーが軸になるので、ある程度曲がり幅も欲しいし、よりバッターの手前でというのも常に意識している。スラーブみたいなのがベストなので、そこを目指していけたら」と力を込めた。

練習後には野球教室が行われ、宜野座村の少年少女約150名が参加。藤川監督は「ぜひ何年かしたらタイガースに来てください!」と語りかけ、子どもたちも選手も笑顔あふれる楽しいひとときを過ごした。

楽しむ気持ちを忘れずに

12日(水)、森下が腰の張りのため別メニュー調整を行うことに。藤川監督は「アスリートとしてギリギリを攻めている証拠。スタッフが選手のコンディション管理を必死でやるので、思い切ってやってほしい。何も後退したわけじゃないから、また強くなって戻って来てくれたら」と慮った。

新外国人右腕のニック・ネルソン投手がランチ特打のライブBPで初登板し、「順調に進んでいる」とうなずいた。

井上と髙寺に対し、真っすぐ、チェンジアップ、カーブ、スライダーなど全球種を投球。注目のナックルボールも4球披露し、「珍しい球種というのは知っているので、ゲームの中で投げられるのは嬉しい。球数としては多く投げないと思うが、楽しむ気持ちを忘れず投げたい」と語った。「動きが不規則なのでコントロールが難しい」と制球を乱す場面もあったが、「また投げられるように」と磨きをかけていく。

「日本はいい打者が多い印象。コンタクトするのが上手いので、しっかり対応してもっと空振りを取れるように。いいピッチングができるように頑張りたい」と意気込み、日本の食べ物では「馬肉のユッケがおいしかった」とにっこり。新しい環境での生活に、胸躍らせている様子だった。

具志川組では、髙橋が昨年11月のプレート除去手術後初めてブルペンに入り、捕手を立たせて10球。湯浅は初のシート打撃に登板し、「胸椎黄色靭帯骨化症」からの復帰に向けまた一歩前進した。

開幕投手に名乗り

13日(木)、村上がブルペンで97球の投げ込み。打席に立った近本から「真っすぐがいい感じに来ていると言ってもらえたし、自分で投げている感覚もいい」と、今一番求めているという真っすぐの質に手応えを示した。

新たに取り組んでいるスライダーを含め変化球も投じ、「近本さんに変化の曲がりやコンビネーションを聞いてみていろいろ意見をくれたので、活かしていきたい」と意欲。「しっかり練習もできているし、球数も投げられている」と、ここまで順調に来ている。

5年目となる今季は、「しっかり先発ローテーションに入って一年間回れるように。160イニング以上投げてチームに貢献して、防御率も1点台」が目標。「まだどうなるかわからないが、先発をやっている人全員が狙っている場所だと思うので、自分もそこに割って入っていけるように頑張りたい」と、開幕投手にも名乗りを挙げた。

第3クールを終えた藤川監督は、実戦を想定しての練習を振り返り「自分が現役だった頃の動きになってきて、慣れ親しんだ景色で想像しやすい域に入ってきた」と総括。今クールからは投手への直接指導も解禁し、「修正が必要な投手に対して、投手コーチと3人で話して。選手たちとも非常にいいコミュニケーションが取れて、いい形になってきている」と納得の表情を浮かべた。次の第4クールからは対外試合がスタート。「いいスイッチが入っているので、ゲームで相手が出てきた時にどんな反応を見せるのかを見てみたい。ある程度のイメージはあるが、大きなズレがあるのか、いい仕上がりを見せてくれるのか、次の一手をまた新たに何パターンか描けたら」と、若手の奮闘に期待を寄せた。