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秋季キャンプコラム

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2025.11.17
このチームで優勝を

2026年の首脳陣の陣容が決定し、選手たちは契約更改がスタート。ドラフト新人選手の仮契約やトレード成立、新入団選手の獲得と、この一週間は来季へ向けての様々な動きがあった。FA権を取得していた近本と梅野は、阪神残留を発表。チーム、甲子園、そしてファンへの思いを胸に、連覇、日本一を目指す。

すばらしい景色

10日(月)、高知市で「高知県阪神タイガース優勝記念パレード」が行われ、藤川球児監督、石井大智投手やラファエル・ドリス投手ら8選手、高知県出身の球団OB江本孟紀氏と中西清起氏が参加。詰めかけた約1万3千人のファンと共に、笑顔あふれる時間を過ごした。

高知出身の藤川監督は、「恩返しの思いが自分の一番の活力だったので。すばらしい景色だった」と地元でのパレードに感慨無量。「県民の皆さまに、タイガースが、野球が繋いでくれている縁を感じていただいて、ずっと残していってもらいたい」と思いを語った。

石井は、高知ファイティングドッグスで3年間プレー。「高知のすばらしい環境と、温かく優しい皆さまの県民性に助けられ、ここまで成長することができた」と感謝し、「来シーズンまたチームの力になれるよう、頑張っていきたい」と決意を新たにしていた。

来季以降もタイガースで

梅野隆太郎捕手が10日(月)、FA権を行使せず球団に残留することを発表。13年目を迎える来季に向け、「日本一を奪還するために、チーム一丸となって頑張ります」と誓った。

11日(火)には近本光司外野手が、FA権を行使せず球団に残留することを発表した。「本当に悩んだ」というが、「甲子園で7年間やってきて、ファンの方の歓声の中で野球をするというすばらしいことを、これからも続けたい」と残留を決断。「すごく縁がある球団。何とかこのチームで優勝したいという思いで頑張ってきて、2年前と今年、優勝できて。またファンの人と球団の人、チームメートと喜びを分かち合いたい」と胸中を明かした。

ドラフト1位で入団し、ルーキーイヤーから7年連続でタイトル獲得。今季も32盗塁をマークし、4年連続6度目の盗塁王に輝いた。不動のリードオフマンが、来季以降もタイガースを牽引する。

リーグ新記録の快挙

12日(水)、守備のベストナイン「三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞者が発表され、阪神からはリーグ新記録となる7選手が選出された。

村上頌樹(投手)、佐藤輝明(三塁手)、森下翔太(外野手)は初受賞。佐藤輝は失策数が昨季23から今季は6に激減し、ホームランと打点の2冠に加え守備でも飛躍した。坂本誠志郎(捕手)、大山悠輔(一塁手)、中野拓夢(二塁手)は、2年ぶり2回目。大山は両リーグ通じて最多の244票を獲得した。5年連続5回目の栄誉に輝いたのは、近本(外野手)。守備重視の藤川監督が掲げる「凡事徹底」が、勲章に繋がった。

秋季キャンプ休日の14日(金)、高知県内のチーム宿舎で16選手が契約更改を行った。今季一軍デビューを果たした井坪陽生外野手は、「初ヒットが出たのは良かった」とするも「守備走塁を安定させて、バッティングはもっと安打数を求めてやっていきたい」と課題を口に。「一軍出場を増やすこと」を目標に、高卒4年目のシーズンに臨む。

新天地で心機一転

14日(金)、島本浩也投手と日本ハム・伏見寅威捕手の交換トレードが発表された。島本は2010年育成ドラフト2位で入団し、14年オフに支配下登録。19年には63試合に登板するなど、左のリリーフとしてブルペンを支えた。35歳の伏見は、通算633試合に出場。豊富な経験と確かな実力を持つベテラン捕手に、大きな期待がかかる。

15日(土)、元西武の元山飛優内野手の獲得が発表され、西宮市の球団事務所で入団会見が行われた。元山は、大阪出身の26歳。内野の全ポジションを守ることができ、通算5年間で214試合に出場、打率.202、5本塁打、34打点をマークした。

「ライオンズを戦力外になって、阪神タイガースに拾っていただけたので、しっかり頑張ろうという気持ち」と心機一転。幼少期から親しんだ地元球団への加入に「不思議な感覚がまだ抜けない」というが、「大勢のファンの前でプレーできる喜びを味わえるよう頑張りたい」と力を込めた。決意と喜びを胸に、ユーティリティープレーヤーが新天地で再スタートを切る。

野手転向で快音

15日(土)と16日(日)に東京ドームで、侍ジャパンが韓国と強化試合を行った。森下は、15日は「3番・右翼」で先発出場し1安打。「3番・中堅」で先発した16日には、3点を追う4回にツーベースヒットで反撃の狼煙を上げると、1点リードの8回には押し出しのフォアボールを選び貴重な追加点を呼び込んだ。初選出の坂本は、15日に8番で先発マスクを被り、タイムリーヒットもマーク。虎の2戦士が存在感を示した。

キャンプ最終クール2日目の16日(日)、安芸で中日との練習試合が行われた。今季終了後に野手に転向したばかりの西純矢外野手が、「7番・右翼」で先発出場。第1打席で、三浦からセンター前へヒットを放った。実戦で初めて就いた守備も、問題なくプレー。スタンドに詰めかけたファンからは、大きな声援が送られた。

藤川監督も期待を寄せる今朝丸裕喜投手が、2番手で3回から登板。2回を投げ4安打を許したが、2つの併殺を奪い無失点で切り抜けた。高卒ルーキーだった今季は、ファームで5勝をマーク。一軍デビュー、先発ローテーション入りを目指し、オフのトレーニングを重ねていく。

1日(土)から始まった秋季キャンプも、いよいよ17日(月)で打ち上げ。鍛錬を積んだ実りの秋は、収穫の時を迎える。