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2010-現在 2025年
綱島理友のユニフォーム物語
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ビジター

 球団創設90周年を迎える2025年、阪神タイガースはホーム用、ビジター用のレギュラーユニフォームのデザインを一新した。

 デザインのベースにあるのは球団の90年に及ぶ長い歴史だ。

 ホーム用は縦縞の間隔を狭めてトラディショナルな雰囲気にまとめた。2022年に採用した、前のユニフォームも縦縞の幅を狭くしていたが、2025年はさらに2ミリほど狭くなった。

 一方、ビジター用は「HANSHIN」の下に「TIGERS」と入れる2段ネームを採用。

 タイガースとしては初めての形だと思うのだが、日本のプロ野球ではいくつかの球団が採用してきた。太平洋クラブライオンズや日拓ホームフライヤーズ、あるいは新興の福岡ソフトバンクホークスや東北楽天ゴールデンイーグルス、横浜DeNAベイスターズなどを思い浮かべる人もいるかもしれないが、そもそも現在のプロ野球機構発足時の第一号のユニフォームの胸マークが2段組みだった。東京ジャイアンツが90年前に「TOKYO」と「GIANTS」の2段ネームのユニフォームで、第二次アメリカ遠征に旅立っている。2段組みの「HANSHIN」と「TIGERS」のロゴを見たときに、そんな歴史に対するオマージュもあるのではないかと思ったりした。

 そしてオマージュと言えばグレーの帽子である。こちらは完全にタイガース90年の歴史からの採用だ。現在のファンには馴染みが薄いかもしれないが、戦前の球団創設期からタイガースではグレーのユニフォームとセットになっていた帽子はグレーだった。戦後の48年あたりまで使用されていた。いわゆる「ダイナマイト打線」と呼ばれていた時代である。

 しかしその後の使用はなく、約77年ぶりの復活となった。

 そして一新されたユニフォームを着用したタイガースは、就任1年目の藤川球児監督の元で、森下翔太や佐藤輝明、大山悠輔ら令和の「ダイナマイト打線」の活躍もあり、圧倒的な強さでセ・リーグを制覇した。

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