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メッセ乱れ逆転黒星
メッセンジャーが６回 突如乱れて、良い流れを台無しにしてしまった。
雨の中でスタートしたゲーム。初回 横浜DeNA先発 モスコーソから西岡・ゴメスのヒットで二死１・３塁とした阪神だが、マートンとの打順入れ替えで５番に入った福留が凡退して無得点に終わった後、中４日で先発のメッセンジャーがつかまる。
立ち上がり １番 石川を歩かせると二死３塁となって４番 筒香に甘いカーブをライトスタンドへ運ばれる５号２点本塁打を浴び、あっさり先制を許した。
人工芝が濡れ、２回には名手・鳥谷が今季初失策（一塁悪送球）を記録するほど悪いコンディションの下、阪神は４回表 上本・西岡の連打から二死２・３塁と攻め、４番ゴメスの左適時二塁打で同点。続く福留が中越え適時二塁打で３対２と逆にリードを奪う。
「打ったのはストレート。先制されたけど、早い段階で同点に追い付けて良かったよ」と６試合連続打点のマウロ・ゴメス内野手。「パピー（ゴメスの愛称）のヒットで同点に追いついていい流れだったし、初回のチャンスで打てなかったので、何とかしたいと思っていた」。福留孝介外野手も勝ち越し打を振り返った。
3回～５回は快調だったメッセンジャーだが、６回裏 一気に崩れる。石川・梶谷のヒットなどで二死２・３塁となって５番 ロペスにフルカウントからカーブを打たれて、レフト線に逆転２点二塁打。更に走者２人を置いて７番 荒波には、またもやカーブをライトスタンドへ２号３ランを浴びて、この回一挙５点を失った。
「調子は良かったけど、不運だった。今日の失投は、筒香と荒波の本塁打。ロペスには上手く打たれたよ」。ランディ・メッセンジャー投手は６回（105球）まで投げて、６安打10三振２四球７失点。雨でぬかるむマウンドに苦しみ、クオリティスタートはおろか、今季最多失点の屈辱となった。
４点のリードをもらったモスコーソは、７回表二死 西岡への投球中 左太モモ付近にアクシデントが発生して降板するが、６回2/3（102球）７安打７三振１四球 ３失点。逆転された後、中盤以降立ち直った事が味方の反撃を呼び込んだと言えるだろう。
劣勢の阪神だが、リリーフは良い仕事をした。７回裏 ２番手で登板した島本は、先頭・倉本に死球を与えるなど一死２・３塁とピンチを招いたが、梶谷・筒香の中軸を真っ向勝負で打ち取り、踏ん張ってみせた。８回は金田が３人で片づけている。
試合は７対４でDeNAが勝ち、連敗を７で止めた。敗れた阪神だが、８回表 マートンが最終打席で右前適時安打を放った。「毎試合打席で打てる球をしっかり捉える準備をしているけど、今日一本出て良かった。これからも同じ気持ちで試合に入りたい」と話したマット・マートン外野手。５試合ぶりのヒットが不振脱出のきっかけとなるよう祈りたい。
「（メッセンジャーは）最後の最後に甘く入ったネ。打たれたのは全部カーブ。（雨で）下も悪かったけど。（打席で無気力に映る場面もあったが）１回の失点でイライラしてたんだろう。気持ちの整理がつかないままに・・・」。和田 豊監督も苛立ちを隠せない様子だ。開幕３連勝以来遠ざかるカード勝ち越し。なかなか勢いに乗れない現状に「今はコツコツ（借金を）返すしかない。（試合が）２日空くし、アタマと身体を整理して土曜日のマツダ（広島戦）に向かう」と話して、横浜スタジアムをあとにしている。
