試合情報

一軍試合速報

TOP > 試合情報 > 一軍試合速報

FlashPlayerのバージョンが低いか、インストールされていません。

  • 最新のスコア
  • テーブルスコア
  • 試合経過
  • ベンチ入り選手
  • 選手コメント
  • 戦評
  • 熱狂メーター

岩本好投! 価値ある白星

攻守に渡る相手のミスにも救われ、苦しみ抜いた末の勝利だった。

プロ5年目で初の開幕ローテーション入りを果たした阪神先発・岩本が完璧な滑り出しを見せる。初回、山田・川端を連続三振に仕留めると抜群の制球で怖いツバメ打線を翻弄した。4回二死まで一人の走者も許さなかったが、3番 田中浩に右前へチーム初安打を許すと、続く雄平には右中間二塁打を浴びて2・3塁とされる。初めてのピンチは畠山を三邪飛に打ち取って、5回まで2安打無失点と素晴らしい内容で相手を封じ込めた。

好調 阪神打線も東京ヤクルト先発・石山のシュートに苦しみ、再三走者は出すものの要所を締められてなかなか得点することが出来ない。4回にはマートンの二塁打などで二死2・3塁とするも大和が敬遠されて、投手の岩本は遊ゴロに倒れる。

均衡を破る綻びは、意外なところにあった。6回表 二死後、霧雨に紛れた福留の打球(左飛)をユウイチがグラブに当てて落とす失策から1・2塁となり、8番 大和が右中間2点適時二塁打を放ち、阪神に待望の先取点が入る。

「ガンちゃん(岩本)が頑張ってたし、チャンスだったので・・・」。直前の円陣で石山は外角球が多いと聞いて、その真っ直ぐを仕留めた大和(前田大和)外野手の岩本への思いが、先制劇に繋がったと言えそうだ。

しかし、すんなりとは運ばない。7回一死1・2塁と追加点のチャンスをゴメスの併殺打で逸した阪神はその裏、岩本が田中浩・雄平に長短打を浴びて無死2・3塁の大ピンチを迎える。ここで岩本は粘りの投球で6番ユウイチの左犠飛による1点で何とか凌いだ。

「先頭打者の入りに気を付けながら、長いイニングを投げることより一人一人をしっかり抑えていくことを意識して行った」。7回(101球)を5安打3三振 無四球1失点と堂々の内容を残した岩本 輝投手は、リードしてくれた梅野やバックの守備に感謝の意を示している。

8回には2番手・松田を投入。逃げ切りを図った阪神だが、松田は一死1・2塁とされて2番 川端に右越えの弾丸ライナーを浴びる。同点は必至かと思われたが、打球判断を誤った2塁走者・荒木のスタートが遅れて本塁憤死となり、後のピンチはリリーフ安藤が抑えた。福留~上本~梅野の中継プレーも見事だったが、ヤクルトにとっては痛恨のボーンヘッドである。

敵のミスに救われた阪神は、9回 呉 昇桓を送る。先頭4番 雄平にはヒットを許すなど二死1・2塁のピンチを招いた守護神だが、最後は中村を左飛に打ち取って2対1で阪神が辛勝した。

2012年9月27日 (神宮・ヤクルト22回戦)以来、3季ぶりの白星。プロ通算3勝目をあげた岩本は、「ずっと勝ってなくて、1勝は大変だな!と思った。この1勝で終わらず、どんどん勝って行きたい」とヒーローインタビューを結んだ。

「ビッグプレーだ!孝介しか出来ない。ベンチでも(てっきり)捕ったと思っていた。(中継した)上本も態勢が悪い割にドンピシャだった。(捕手・梅野を含め)3人の合わせ技だ!」 。和田 豊監督は、8回に敵の走塁ミスを誘発したライト福留のフェイクを勝因の一つに上げた。

「(岩本は)低いゾーンに行って、腕が振れていた。(7回の)ああいう場面で落ち着けるのは大したもの」。先発・岩本を讃えた中西清起投手コーチだが、あわや逆転負けの投球内容となった松田については、「セットアッパーとして投げ切って貰わないと・・・あんなのが続いたらネ!」と苦言を呈していた。