7/31(金)~8/2(日)は、阪神甲子園球場に東京ヤクルトスワローズを迎えて3連戦。
気になるスワローズ戦のみどころを注目データとともにお届けします。
スワローズとの前回対戦は6月30日から神宮で行われた3連戦だった。
初戦は、6回裏に2死満塁の場面からリリーフで登板した高宮が見事な火消しでピンチを切り抜け、存在感を示した。打っては鳥谷が先制の2点適時二塁打を含む4安打の固め打ち。チームを率いるキャプテンが1人気を吐いてみせた。
2戦目は、打線の中軸を担うゴメス、マートンの両助っ人、さらに期待の若虎・梅野が本塁打を放つ。惜しくも試合には敗れてしまったが、猛虎打線の破壊力を見せつけた。
3戦目は、3回裏に梅野が荒木の盗塁を阻止。自慢の強肩で投手を盛り立て見せ場をつくった。また、先発の後を受けた歳内は2回を無安打無失点に抑える好投。今後の活躍を大いに期待させるピッチングを披露した。
ここまでの対戦成績は8勝5敗と勝ち越している。加えて、今季の甲子園でのスワローズ戦は負けなしの5勝。本拠地で迎える今カードも3連勝を狙う。
スワローズ戦は、13試合中10試合が3点差以内で決着している。よって、いかに接戦をものにするかがカギとなるだろう。そのために不可欠なのがリリーフの活躍。となれば、注目するべきはタイガース救援陣のけん引役・福原忍だ。ここまでリーグ1位の28ホールドポイントを記録。17年目を迎えるベテランは衰えを知らない。
ストレートを最大の武器とする福原だが、今季の球種別の投球割合を見るとカーブの割合が15%と例年より増加。また、同球種をストライクゾーン内に投じる割合も過去3年間で最も多くなっており、カウントを稼ぐ球としてカーブを積極的に用いていることが分かる。この緩急が有効に機能していることもあり、福原の防御率はここまで1.62と安定感抜群。常に新しいスタイルを模索するその姿勢は、若手投手の見本にふさわしいだろう。
昨季最優秀中継ぎ投手を受賞した福原。ここまで37試合に登板し、救援陣の柱として闘い続けている。円熟味を増した虎の鉄腕が後半戦も勝利への道筋を描いてくれるはずだ。
※文章中のデータは2015年7月22日終了時点
年度 | 総投球数 | カーブ投球数 | 投球割合 |
---|---|---|---|
2013 | 738 | 80 | 11% |
2014 | 926 | 81 | 9% |
2015 | 533 | 81 | 15% |
※データは2015年7月22日終了時点